薬を飲むかどうか、決めきれなかったあの日

 

こんにちは、ふくふくです!
今日もブログを読みに来てくださって、本当にありがとうございます。

 

今回のテーマは

 

『薬を飲むかどうか、決めきれなかったあの日』

 

についてです。

 

発達障害の子供に薬を飲ませるかどうかは、全ての親御さんがぶつかる大きな悩みと決断のひとつですよね。

 

「飲ませた方がいいのか」

「まだ早いのか」

「そもそも飲ませること自体、正しいのか」——。

 

私はその問いの前で、何度も立ち止まりました。

少し前にvoicyでも似た内容をお話しましたが、こちらでも少し角度を変えて文章にしてみようと思います。

↓voicyで話した内容はこちら
《”薬を飲むか飲まないか”親の葛藤》

 

 

◆“試してみたい”と“不安”のはざまで

 

 

うちの2人の子どものうち、先に投薬を始めたのは長男のしぃくん。
多動と衝動性があまりにも強く、毎日がまるで嵐のようでした。
道路へ飛び出しそうになったり、危ない所に登ってしまったりと命の危険を感じることも多く、手を離すのが怖くて、常に全神経を尖らせていました。

 

そんなある日、児童精神科の主治医から投薬を提案されました。

 

「薬を使ってみてもいいかもしれません。ただ、決めるのはお母さんです」

 

あくまで先生は“強く勧めてはいない、手段を提案した”というスタンス。
当たり前ですが、その言葉が逆に重く感じました。

 

「そうか、全部の責任は私にあるんだな」

 

そう思うと、その日は「考えてみます」としか言えませんでした。
今まで投薬を考えた事が一度もなかったかと言えばそんな事はありませんでしたが、提案されるのを待ち構えていた訳でもないので、少し動揺しました。

 

 

◆悩みながらの数カ月

 

児童精神科は3カ月に1回受診をしていたので、次の受診まで私はずっと考え続けました。

 

私は発達障害の当事者でもあります。
上の子のぽんちゃんの診断後に自らも診断をもらいに行ったのですが、診断後に通院も投薬もしたことがありません。
出産後はずっと専業主婦なので、特性によって仕事に支障が出る等の理由がなかったからです。

でも、働いていた頃を思い出しながら、

 

——もし、あの時コンサータ(発達障害の薬)を飲めていたら、私はどんな風に働けていたんだろう?

 

と、何度も想像しました。
体験したことがないからこそ、どこかに“憧れ”のような気持ちがあったんです。
もちろん、薬は必ずしも効かないことやリスクも承知ではありましたが、あくまで想像で。
自分の特性を少しでも和らげてくれるのかもしれないと。

 

ただ、それは「自分が飲むなら」の話。
小さな子どもに飲ませるとなると、話は全く別です。

 

 

◆「健康な子」に薬を飲ませるということ

 

 

病気の治療で薬を使うことに抵抗はありません。
体を守るため、命を守るために必要なことだから。

 

でも、発達障害の薬は違います。
健康そのものの体に、脳を調整する薬を入れる。
副作用といういらぬ不調を招くこともあるし、そこまでする必要が本当にあるのか。
薬を飲んでも特性が“消える”わけではないし、環境を整えたり周りが工夫したり、出来ることがまだあるかもしれない。

 

——私がもっと頑張ればいいんじゃないか。

 

そんな考えが何度も頭をよぎりました。
それでも、毎日は平穏に回っていないのも現実─。

 

特性に頭を悩まされたとしても、息子が悪いわけじゃないから私は責めたりはしません。
でも、世界が全てそれを許してはくれないんですよね。

幼稚園では先生方ができる範囲での理解を示してくださっていました。
けれど、子ども同士の世界はまた別で…。
息子が集団行動から外れる度に

 

「なんでちゃんとやらないの?」
「悪い子!」

 

そんな言葉が飛ぶようになり、からかいが他の子たちにも伝染して、「いじってもいい存在」になっていく——。
親として見ていられませんでした。

 

 

そして何より怖かったのは、道路への飛び出しや、危険な行動。

 

「今日も生きててよかった」

 

割と真剣に毎日そう思っていました。
今思えば切羽詰まっていたのかもしれませんが、これが当たり前の毎日すぎて麻痺していたのかもしれません。

 

 

◆あの日、出した答え

 

悩みに悩んだ末に、ようやくたどり着いた答えがあります。

 

「薬を飲ませる」ことは、特性を消すためではない。
“子供の命”を守るための手段のひとつなんだと。

 

多動による事故の心配を減らすこと、周囲と関わる中で本人が感じる孤立や混乱を少しでもやわらげること、
そして、本人が「落ち着いて世界を見られる時間」を持てること。

それらを叶えるための選択だと、落とし込むことができました。

 

 

そして次の受診の日、私は主治医に言いました。

 

「お薬、試してみたいです」

 

最初に処方された薬からベストマッチしたわけではないですが、色々と試した先にたどり着いた処方で、日々の暮らしは大きく変わりました。
息子は落ち着いて話を聞けるようになり、危ない行動をするような素振りも感じなくなり、笑顔が増えました。
私も、彼の世界を穏やかに見守れるようになりました。

 

もちろん、薬がすべてを解決したわけではありません。
副作用が出る子もいれば、合わない子もいます。
だから、あくまで“うちの子の場合は”というだけの話です。

 

でも、私があの日に出した答えは、今も後悔していません。
あれは、母として、私なりに出した“覚悟”の形でした。

 

もし今、同じように悩んでいるお母さんがいたら、「どんな答えでも、間違いじゃないよ」と伝えたいです。

 

薬を選ぶことも、選ばないことも、どちらも“子どもを想う気持ち”から始まっています。
焦らずに、怖がらずに、納得いくまで悩んでいい。

悩む時間もまた、愛情の証だと思うから。

結果、上手くいかなかったとしても、「その時点での最善の答え」である事は変わらないのです。

一緒に頑張っていきましょうね。

 

 

◆次回予告

 

ここまで読んでくださって、本当にありがとうございます。
支援級や投薬などのお話をしてきたので、もう少し実生活に近いテーマもやっていきたいと思っています!

 

次回は、

 

【幼稚園(保育園)にどう伝えたらいいの?】

 

というテーマで書いてみたいと思います!

 

同じような悩みを持つ方の、明日のヒントのようなお話を書けるよう頑張ります。
また次回もぜひ遊びに来てくださいね!

 







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